絵描きの記

絵描き 出口アキオの絵画制作と日々考えたこと、見たことの記録です。

フェルメール再び

フェルメールの「画家のアトリエ(絵画芸術)」が4月に東京都美術館で開かる

「栄光のオランダ・フランドル絵画展」で公開される。

この作品は、1996年にウィーンを訪れた際、まず美術史美術館へ行ったら、

貸し出し中になっていて、現在はどこに行っているのかと係員に尋ねたら、

「ハーグだ」との答えだった。

しかし、その後ハーグで見る予定の大規模な「フェルメール展」では

「確かこの作品は出品リストに入っていないはずだったのだが…」と、

なんとも不思議に思ったものだ。

結局、アムステルダム国立美術館でも、ハーグのマウリッツハイス美術館での

フェルメール展」でもこの「画家のアトリエ(絵画芸術)」を見れなかった。

あのとき、この作品は一体どこへ行っていたのだろうか…。

僕はこれを見たくて、再びウィーンに行きたいと真剣に考えていたくらいだから、

とりあえす今回、東京で見れることはなによりうれしい。

あと、ニューヨークのフリックコレクションや盗難で現在行方不明の「合奏」など、

まだ見ていない作品もあるが、ヨーロッパの美術館所蔵のフェルメール作品は、

これですべて見ることになる。

9年目にしての念願の対面である。