絵描きの記

絵描き 出口アキオの絵画制作と日々考えたこと、見たことの記録です。

2000-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「ハインリッヒ・フォーゲラー展」~東京ステーションギャラリー~

展覧会場での肖像画や写真を見ての推測であるが、 青春期から青年期のハインリッヒ・フォーゲラーは、芸術家というより繊細かつ 神経質、感情にやや起伏のある文学青年といった印象を受ける。 初期の作品から受ける文学的な憂いは、「ちょっと微熱」状態であ…

「サイレンス」 ~渋谷シネマソサエティ~

先週観た「アンジェラの灰」と同様、子供の豊かな表現力が存分に活かされた作品。 舞台は旧ソ連のタジキスタン。 盲目の少年コルシッドは民族楽器の工房で働いているが、研ぎ澄まされた感性(聴力)がかえって災いしてしまい、美しい音色を聞くと、我を忘れ…