絵描きの記

絵描き 出口アキオの絵画制作と日々考えたこと、見たことの記録です。

2003-01-01から1年間の記事一覧

「ポロック ―2人だけのアトリエ―」 ~三番街シネマ~

アメリカ初のモダン・アートのスター、ニューヨーク派の中心人物ジャクソン・ポロックの生涯をアカデミー賞4度ノミネートの演技派俳優、エド・ハリスが構想10年、自ら監督・主演を務めた作品。 見所はなんといってもリアルな画家の制作シーンである。 アート…

「ハピネス」 ~森美術館~

六本木ヒルズ森タワーの最上階52階、53階にオープンした森美術館のオープニングを飾る展覧会。人間にとっての永遠のテーマともいえる「幸福」を、古代から現代にいたる東西のアートを通して探る…というのが本展のねらいということだ。 「幸福」のキーワード…

「ピカソ・クラシック」 ~上野の森美術館~

膨大なピカソの作品群の中で、僕が最も好きなのが「青の時代」と、この「ピカソ・クラシック」こと「古典主義の時代」である。 「青の時代」はその名のとおり、青色が素晴らしい。この時代のピカソの青は指で弾くと「キーン」という音がしそうなくらい硬質な…

千と千尋の背景画

あまりにテレビで宣伝をするものだから、「千と千尋の神隠し」を見た。 十分楽しめた。 宮崎駿のアニメは全部は見ていないのだが、 いつも惹きつけられるのはストーリーやアニメーション自体の動きより、 アニメの「背景画」である。 あの背景画を描くだけで…