絵日記を描き続けている日本画家、守屋多々志画伯。
その数はなんと25000枚にものぼる。
わずか5分ほどで見る見る間に仕上がるスケッチは、
正に70年の修練に裏打ちされた技の賜物…
最小限の線と色彩で素早く、的確に対象を捉えていく…
画家としての眼を鍛えるために、普段のスナップでも
カメラを一切使わない。
子供の成長の記録もすべて絵日記で描かれている。
軍隊に招集されていたときの中国の風景、イタリア留学、
鎌倉や身の回りの草花等々…
創作活動と人生が日常生活のなかで静かに一体化している。
それにしても若い頃の守屋画伯はちょっとピカソに似ていて、
う~ん、かっこいい…。
もちろん90歳近くになった現在もすごくいい顔をされている。
人生において、ひとつのことを信念を持って貫き通した人の顔だ。
作品と同じように清々しさと穏やかな気品を感じる。
とにかく僕も、もっと描かなければいけない。
今日の番組のような「真の画家の仕事」を見ると、
僕など絵を描いているうちには、まったく入らない。
とても恥ずかしい…。
継続することの重要性を改めて教えられた。