先週、個展会期中の夜、
久々に小津安二郎監督の映画「浮草」を見た。
最近、普段の夜はテレビもほとんど見ないのだけど、
チャンネルを偶然合わせたら、
何度も見た映画なのに、
最後まで惹きこまれて見てしまう。
この映画は小津作品の中でも艶っぽいストーリーだ。
出演する男女とも感情を前面に出している。
(あくまでも小津安二郎的な演出で)
宮川一夫のカメラワークが冴え渡る。
道を挟んで軒下で互いに罵り合うシーンは、
男女の感情の吐露が見事に表現されていて、
何度見ても素晴らしい。
いいモノはいつどんなときでも、
繰り返し見ても飽きないものだ。
改めて思った。