絵描きの記

絵描き 出口アキオの絵画制作と日々考えたこと、見たことの記録です。

天の怒り

今日はものすごい雨が断続的に降り続いた。

仕事が終わって、ビルの玄関まで出たら「うぉりゃ~、どないや~!」

とばかりの豪雨。

多くの人たちが出るに出られない状態で、

玄関ホールで小降りになるのを待っている。

僕もしばらく待っていたが、面倒くさくなって、思い切って外に出た。

しかし出た瞬間「やばい!」と後悔した。

100メートルも歩かないうちに靴に浸水、ズボンも足に張り付いたまま…

ビルから駅までは坂道になっているので、ものすごい勢いで水が流れてくる。

まるで激流の中を歩いているようだ。

梅雨時や台風などの影響による集中豪雨は何度も体験したが、

今日の雨は、なんというかヒステリックで容赦がなかった。

駅まであと半分くらいのとき思った「やめて、やめて」「もうあかん!」

そのとき天からの声が確かに聞こえた…

「お前らぁ~これでもかぁ~!!!」

そういえば、今年の夏の暑さもなんとなくわがままでヒステリックだった。

いったん切れたら抑えが効かないという感じがした。

地球温暖化の問題が叫ばれている。

全世界で異常気象や海面の上昇などの気候変化が起きている。

これだけ目に見えた「地球上の危機」が迫っていても、

自国の利益だけを考え、次の戦争を仕掛けることだけしか頭にない

唯一の帝国をはじめ、世界は本当にイカれている。

利己主義、傲慢、短気、暴力的…

現代の人間の性格がそのまま天候に反映されているのだ。

びしょ濡れになって駅にたどりついた僕は、

帰宅を急ぐ人々に向かって思わず叫びたくなった。

「忍耐強かった地球さんも我々の蛮行にどうやら堪忍袋の緒が切れたみたい…

ホンマにマジで怒ってはるぞ!」