昨日、ETV2002「シリーズ私のB面」を観た。
長年自宅でミジンコを飼っていて生態の観察を続けている
ジャズサックス奏者の坂田明さんが主人公。
最初から最後までミジンコの生態とミジンコに対する情熱を
親父ギャグを交えながら、楽しくかつ熱く語っていた。
番組からは坂田氏の生命に対する敬愛と好奇心が
心地よく伝わってきた。
坂田氏の研究は国際ミジンコ学会にも招待されるほどで、
ミジンコの産卵シーンなど貴重な映像の記録を発表していた。
「学者さんは忙しいけど、俺はヒマだから…」と
学会会場でも大学の先生たちと和やかに歓談…。
それからインタビューが行われた自宅が、
とてもミュージシャンの家とは思えないほど
庶民的というか古き良き日本家屋というか、
僕の住んでる谷中界隈に残っている家みたいだったのは
非常に親しみを感じた。
そんな自宅のテレビに自ら撮影したのミジンコの映像
(ミジンコは全身スケルトンなので食物摂取から消化、
排泄まで、色から形、動きまでよ~くわかるのだ)
を映して「ここで消化されて、ほらもうウンチになった…」と
解説する坂田氏、インタビュアーの黒田あゆみアナも映像に
釘付けになりながら、「あ、もうちょっとですね…あ、出た!」
産卵を終えたミジンコは、卵と一緒になった自分の抜け殻を蹴って、
触手を必死に動かして上昇…
番組を観て、「ミジンコってけっこうかわいいじゃん」と思ったと同時に
「才能ある人の人生のB面もこれまた素敵だなあ」と納得した。
坂田氏のように好きなことを仕事にしていてると、
毎日が楽しく気持ちに余裕がでるので、
それじゃあもう一つくらい好きなことをやってみようかなと思うし、
楽しいことがどんどん膨らんでいくんだよなあ…。