絵描きの記

絵描き 出口アキオの絵画制作と日々考えたこと、見たことの記録です。

油彩とアクリル

アクリルで描いていたころは、
ひとつの作品の始めと終わりがはっきりしていた。
アクリル絵具は重ね塗りをしても色にあまり変化はないので、
部分部分で仕上げてゆき、全部塗り終わったらハイ完成…
といった感じだった。
油絵の場合はそう簡単ではなく、塗り重ねていくことによって、
色彩がどんどん深みを増して、
毎日少しづつ描いていても画面が変化していく。
そこが楽しく、魅力的なところなのだが、
今度はどこで筆を置くか判断に迷う…。
描きすぎると濁って重たい画面になってしまう
透明水彩も筆を置くタイミングが難しいが、
油絵もまた違った意味で難しい。