紅葉の季節もそろそろ終わり…。
昼、上野公園でスケッチ。
2時過ぎに入場したが、最後の展示室である2階は
かなり飛ばして鑑賞しないと閉館の5時に間に合わなかった。
それぞれ手を合わしたくなる作品ばかり…。
(実際に一点ごとに合掌されている方も多かったが…)
僕の場合、当然ながらお寺では、「仏さんを拝ませていただく」
「お顔を拝見する」という気持ちで鑑賞するが、
博物館や美術館で仏像としてを鑑賞する場合は、
どうしても信仰の対象としてより美術作品として第一に目がいくため、
心の中で手を合わすようにしている。
しかし、今回の展覧会の「中宮寺・半跏菩薩」など、
超一級の作品の前では思わず手を合わせたくなる。
たとえ、信仰心の薄い者でも、思わず祈りたくなる…
ピエロ・デッラ・フランチェスカの「出産の聖母」や
フラ・アンジェリコの「受胎告知」を見たときにも強く感じたことだが、
芸術の本質、最も基本的かつ大事な命題がここにあるように思った。