映画「猿の惑星」が大ヒットしているそうだ。
監督が、あのティム・バートンなので、
「思い切って猿ではなくて犬でもよかったのでは」と知人に言ったら、
「『猿の惑星』には『計り知れない恐怖』とうい奥深いテーマが
据えられているので、決しておちゃらけでは語れない…」と諭された。
家の近所のある職人さん宅の犬は、もうけっこうな年のようだが、
いつも玄関先で凛として、まっすぐ行き交う人を眺めている。
その姿は、飼い主の仕事に対する心意気を素直に映しているようで、
気高く、また愛くるしい。
今日はいつもより少し帰りが遅かったので、玄関のガラス戸越しに、
しゃきっと座っているシルエットだけが見えた。
「かわいい!」
彼の目にはこの惑星がどんな風に映っているのだろうか…。