絵描きの記

絵描き 出口アキオの絵画制作と日々考えたこと、見たことの記録です。

「うちに帰っても何もないよ」

最近描いたものです。

画題は、昔どこかの飲み屋街で見かけた

居酒屋さんのキャッチフレーズです。

 

少し前までサラリーマンはとにかく家に帰りたがらない人が多かった。

別に家庭不和ではないけれど、仕事が終わってもまっすぐ帰らない…

できたら朝まで飲んでいたい…

今はイクメン在宅ワーク、副業…

とにかく家に帰りたがる…。

 

80年代のCMで「亭主元気で留守がいい」というのがありましたが、

それはある意味健全だったのではないかと思います。

亭主や女房が早く帰ってくると、よい面もあるでしょうが、

どこか窮屈でイライラ、ギスギスする場合もあります。

仕事が早く終わって、まっすぐ帰宅して何をするのか…

ゲーム、料理、趣味、副業…

一見生産的なようで、なんか非生産的であるようにも感じます。

バブルの頃はみんな全然家に帰らなかった。(帰れなかった)

女の子も明け方まで飲んで、会社の近くの公園で寝て、

そのまま出社していました。

 

寄り道する場所がない社会はつまらない。

寄り道しない人間はつまらない。

寄り道できる場所が今でもたくさんある日本は幸せ…

たくさん長く寄り道して、できるだけ家に帰らない…

そうすれば、お金も廻って経済もよくなる…。

二日酔いは続くけど、気分や人間関係も豊かになって家庭も円満。

個人的には最高の景気対策であると思います。

 

まあ、ほとんど家で絵を描いてばかりの私が言うのも何ですが…。

 

 

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