東京では3年前から都が行っているカラスの駆除によって、
今度は天敵が減少したハトが増加し、
フンによる人間の健康被害が増えているそうだ。
谷中に住んでいた時、よくスケッチの帰りに不忍池のカモにパンをやっていた。
カモはあまり動作が機敏でないので、すぐにハトにパンを横取りされてしまう。
僕はハトを追い払ってから、カモに直接与えていたのだが、
それでもちょっとでも油断すると横からツカツカ入ってくるのだ。
空中に放り投げるとユリカモメが見事にキャッチしていく。
カモは動きやクチバシの感触、目もとても可愛いけど、ハトは全然可愛くない。
そんな光景をカラスはやや離れてじっと見ている。
彼らは捕獲する術を心得ているので、あえて人間から餌をもらうことはしない。
餌やりをしているだけでも、それぞれの鳥たちのキャラクターが窺える。
石原都知事はカラスに続いてハトと対決することになりそうだ。
まさにタカとハトの闘いだな。
冬が終って、カモたちが日本を去る前に、またパンを買って不忍池を訪ねよう。